これは、私達が生きる日常から分岐した、可能性の物語。
2013年に仙田芳子(Senda Yosiko)を中心とした天璇大学附属病院の研究チームが開発した抗体。 万の感染症・疾患の抗原を捕食する事で内部から治療する革命的な抗体であり、現在日本では小児のうちにこのワクチンを接種する事が義務付けられている。
イギリスで1880~1900年代に起こった、産業革命の次に偉大な革命。科学技術が成熟した段階で古代の考えが再び重要視される「エピファニー・ルネサンス(Epiphany Renaissance)」が起きた。これにより、天使や悪魔の存在が発見され、魔法・呪術などが定義、解明。義務教育にも魔法が取り入れられ、世界で魔法ブームが巻き起こった。
魔法革命を皮切りにして、また法律の制定と共に錬金術やオカルト的な力、即ち「魔法」を医療に用いるという考え方が急速に広まった。これら魔法を用いた医療を「魔法医療」と呼び、対して従来の医療を「非魔法医療」という。 現在、非魔法医療を行う病院は稀である。
天使が住む天界・悪魔が住む魔界の総称を「異界」と呼び、人間が暮らす世界を「現界」と呼ぶ。異界と現界は重なり合うようにして存在している。 現界を支配しているのは物理法則だが、異界を支配しているのは情報法則である。
概念がそのまま力になるという世界(異界)の理。「治療」という概念が存在すれば傷は癒え、「破壊」という概念が存在すれば物が壊れる。情報量がそのまま力になる異界では、下級天使や下級悪魔に厳しい情報制限がされている。